知っているならやってみる

2015.12.15

知行合一という言葉を知っていますか?

これは儒教の一派である陽明学にある言葉で、
「真に知ることはかならず実行をともなう。
 知と行とは表裏一体で別のものではない」
という意味です。

つまり、

「知っていても
 そのように生きていくことができなければ、
 知らないのと同じこと」

だというのです。

私たち人間というものは、
実は見たり聞いたりしただけのことを、
ついそれを経験し、
すべてを知ったかのような気になってしまうところがあります。

たとえば、
人と良好なコミュニケーションをとる上で、
笑顔や思いやりのある言葉を使うことが大切だ
ということを

ただ知っているだけの人と、
それを実践している人とでは

大きな違いがあります。

また、商売繁盛の秘訣が

「お客様に喜んでいただくこと」や
「三方良しの経営」

※三方良しとは、近江商人の長期繁栄の秘訣である「売り手よし」「買い手よし」「世間よし」のこと

と知っていたとしても、

実際に利益最優先の自利の経営をしているのなら、
それは商売繁盛の秘訣を知らないのと同じです。

さて、この知行合一をはたして実践できているだろうか?と顧みてみましょう。

もし、
人生は自分が「投げかけたものが返ってくる」と
知っているなら、

普段の自身の言動や行動を鑑みて、
これからどんなものを発信するかを考えて投げかけましょう。

もし、
「自分に厳しくすると人にも厳しくなる」と
知っているなら、

まずはそのままの自分を認め、受け入れ、許すことに、
もっと全力をかけましょう。

知識は行動することで智恵に変わります。

そのように生きていけば、
知行合一の自分が創られていき
自然とまわりから信頼される人間になっていきます。

人の心に響くのは知識ではなく、
体験して確信したことを語る生きた言葉です。

自分が目指すものと、口にする言葉と、
行動を同じにして、本気でやってみましょう。

それを継続することで自信も生まれ、
揺るぎない自分になっていきますよ。

言葉は意識していることが現れた象徴です。
愛ある言葉を使うのは精神論ではありません。
いい言葉を使うことは、経済効果があります。
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